Microsoft 365 Copilot 職種: マーケティング・企画

Copilotで週次のアクセス表から前週との差を出させ数字を1つ確かめましょう

今井雄大 公開
この記事の要点

週次のアクセスと反応の表を添付して、前週との差と気になる週をCopilotに頼む文面。差を電卓で1つ確かめる手順と、前週が0のときに割合を出させない・傾向に「低確度」を付けさせる頼み方つき。

要約 週次のアクセスと反応の表を添付すると、Copilot が最新週と前週の差、気になる週、次に確かめることを出します。b-jam の Microsoft 365 Copilot で、合成の表(4指標・8週分)を使い、チャットとアナリストで試しました。差と増減率の数字はどの回も合っていました。ただし差に計算式が付いたのは先に質問させた回だけです。電卓で1つ確かめる手順と前週が0のときの扱い、傾向に「低確度」を付けさせる頼み方を載せます。

週次の表を添付して前週との差を頼みましょう

週次のアクセスと反応の数字を上長への報告のために前週と比べる。毎週同じ形で数字の見間違いが怖い作業です。

試したのは Microsoft 365 Copilot のチャット画面と、左の「ピン留め済み」にある「アナリスト」です。画面のモデル表示は「自動」で応答ごとのモデル名は出ません。2026年11月3日に合成の表を添付しました。ページビュー・セッション・問い合わせ数・SNSの表示回数の4指標を、8週分(W37〜W44)並べたExcelファイルです。8週のうち2つに仕掛けを入れました。W42はページビューが7,020で、セッションは1,590と横ばいです。W43は問い合わせ数が0です。

ファイルは入力欄の「+」から「画像とファイルをアップロード」で添付します。添付すると「デバイスからアップロードすると、OneDrive (職場/学校) にコピーが送信されます」と表示が出ました。実在の数字を添付する前にコピーが OneDrive に残ることを確かめてください。Excel の中から呼び出す Copilot は、今回試していません。

一度に頼む文面は次のとおりです。

プロンプト
目的: 自社サイトとSNSの週次の数字から、最新週が前週からどう変わったかと、次に確かめることを知りたいです。
文脈: 私はマーケティング担当です。添付の表は2026年W37〜W44の8週分で、ページビュー、セッション、問い合わせ数、SNSの表示回数の4つです。
期待: W44の前週との差と増減率を4つの指標で出し、気になる週があれば挙げ、次に確かめることを3つまで挙げてください。8週分しかないので、傾向を言うときは「低確度」と添えてください。
出典: 添付の表だけを使ってください。

ほかのプロンプトを見る

先に質問させる3段の文面は「Copilotには作業の前に質問させましょう」と同じです。1行目の業務と最後の資料の行だけを替えました。

差と増減率は電卓で1つ確かめましょう

チャットで頼んだ回もアナリストで頼んだ回も、先に質問させた回も W44の前週との差と増減率は同じ数字でした。

指標 W43 W44 差 増減率
ページビュー 3,510 3,680 +170 +4.8%
セッション 1,580 1,650 +70 +4.4%
問い合わせ数 0 10 +10 算出不可
SNSの表示回数 23,100 22,600 -500 -2.2%

電卓で確かめるのは1つで足ります。ページビューなら、3,680−3,510=170、170÷3,510=0.0484…で、+4.8%です。今回はどの回も4つとも合っていました。

そのほかに出た数字も表と照らして誤りは0でした。「他の7週は3,120〜3,680」「W37の1,410からW44の1,650」などです。W37には前週がないため、差を作らないことも守られました。

差と増減率に計算式が付いたかを数えると、先に質問させた回は7つすべてに式が付きました。先に質問させる文面の手順3に式か根拠を添える行が入っているためです。チャットで頼んだ回とアナリストで頼んだ回は0でした。問い合わせ数の注記に一般式の「(W44-W43)/W43」が出ただけです。表の数字を報告に使うなら、一度に頼む形でも「差と増減率には式を添えてください」と1行足します。この1行は今回試していません。

前週が0のときは割合を出させないようにしましょう

問い合わせ数はW43が0件でした。0で割る増減率は出せません。頼む文は4つの指標すべてに増減率を求めていましたが、3回とも問い合わせ数は「算出不可」と書き、割合を作りませんでした。

先に質問させた回は守る決まりを「わからない」と答えました。Copilot は低確度と明記する・資料にない数字を補わない・計算するときは式を示す、という決まりの案を出して進みました。

傾向には「低確度」を付けさせ原因は断定させないようにしましょう

8週分しかない表では傾向を言い切ると危険です。3回とも傾向の文に「低確度」が付きました。チャットの回は2か所、アナリストの回は3か所、先に質問させた回は1か所です。

W42のページビューについて3回とも原因を断定しませんでした。チャットの回は「キャンペーン、広告流入、特定コンテンツ、計測上の変化などがなかったか」と候補を並べました。アナリストの回はセッションが横ばいであることを根拠に「計測上の要因があった可能性」を挙げました。先に質問させた回は「計測上の重複」を候補に入れ、「原因については表に記載がないため断定できません」と書きました。

W43の問い合わせ0件も「フォームや計測の問題も候補」「集計漏れ」「実際に0か、受付・計測の不具合か」と、疑いの形でした。

SNSの表示回数が減ったのに問い合わせが増えた週については、先に質問させた回が「問い合わせ増加がSNS表示回数の増加によるものとは、この表だけでは判断できません」と書きました。

次に確かめることは表の週と指標に結び付けましょう

次に確かめることは3回とも3つで、表の週と指標に結び付いていました。W42のページビューの内訳、W43の問い合わせ0件が実態か計測の漏れか、W44の流入元(チャットの回はセッション、ほかの2回は問い合わせ10件)です。

先に質問させた回は出所に表の行番号(W43は8行目、W44は9行目)まで付けました。報告資料に貼るときに元の表へ戻りやすくなります。

アナリストで頼んだ回は完了後の見出しに「アナリスト: 4s 間の推論」と出ました。数字はチャットの回と同じでした。この表ではアナリストに替えて良くなった点は見つかっていません。

最後に先に質問させた回の確認点は3つでした。W42のページビュー7,020に計測の重複や集計条件の変更がなかったか、W43の0件がフォームや連携システムの不具合ではないか、W44の10件の流入経路と案件の質を追えるか、です。上長に出す前にこの3つを自分の表で見ます。

上長に出す前に頼む文へ足す3つの縛りを確かめましょう

この表で数字を守ったのは次の3つの縛りでした。

  • 0の指標は割合を出さない。3回とも守られた
  • 傾向には「低確度」を付ける。3回とも付いた
  • 差と増減率には式を添える。先に質問させた回だけ付いた

表の読み取りは1文で頼めます。確かめるのは電卓で1つです。


質問させてから作業させる型は「Copilotには作業の前に質問させましょう」に書きました。

自社の週次報告に合わせた頼み方を一緒に作りたい場合は、お問い合わせフォームからご相談ください。

Gemini for Google Workspace をお使いの方は、Geminiで週次のアクセス表から先週との差を出させ表にない指標が混ざっていないか確かめましょうへ。

この業務の出どころ b-jam では、この業務を日常に Claude で回しています。同じ作業をお使いの Copilot で再現できるか、合成の表で試しました。

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