Gemini for Google Workspace 職種: マーケティング・企画

Geminiで週次のアクセス表から先週との差を出させ表にない指標が混ざっていないか確かめましょう

今井雄大 公開
この記事の要点

週次のアクセスと反応の表を貼って、前週との差と気になる週をGeminiに頼む文面。差を電卓で1つ確かめる手順と、頼んでいないCVRが混ざった実例、スプレッドシートにGeminiの入口が見つからなかったときの代わりの手順つき。

要約 週次のアクセスと反応の表を貼ると、Gemini が最新週と前週の差、気になる週、次に確かめることを出します。Gemini for Google Workspace(Business Starter)の思考モードで、合成の表(4指標・8週分)を使って試しました。差と増減率の数字は2回とも合っていました。ただし先に質問させた回は頼んでいないCVRを3つ目の確認事項に作りました。電卓で確かめる手順と表にない指標の見つけ方を載せます。スプレッドシートの横に Gemini の入口が見つからなかった件も書きます。

表を本文に貼って先週との差を頼みましょう

週次のアクセスと反応の数字を上長への報告のために前週と比べる。毎週同じ形で数字の見間違いが怖い作業です。

試したのは Gemini アプリ(gemini.google.com)の思考モードです。b-jam の Business Starter で、2026年11月3日の10時台に試しました。思考モードの上限の知らせは出ませんでした。画面のモデル表示は全応答で「思考モード」でした。

表は合成です。ページビュー・セッション・問い合わせ数・SNSの表示回数の4指標を、8週分(W37〜W44)並べました。8週のうち2つに仕掛けを入れています。W42はページビューが7,020で、セッションは1,590と横ばいです。W43は問い合わせ数が0です。ファイルは添付せず、タブ区切りの表を本文に貼りました。文面の2行目の「添付の表」は試したときの言い方のままです。

一度に頼む文面は次のとおりです。

プロンプト
目的: 自社サイトとSNSの週次の数字から、最新週が前週からどう変わったかと、次に確かめることを知りたいです。
文脈: 私はマーケティング担当です。添付の表は2026年W37〜W44の8週分で、ページビュー、セッション、問い合わせ数、SNSの表示回数の4つです。
期待: W44の前週との差と増減率を4つの指標で出し、気になる週があれば挙げ、次に確かめることを3つまで挙げてください。8週分しかないので、傾向を言うときは「低確度」と添えてください。
出典: 下に貼った表だけを使ってください。

【ここに表を貼る】

ほかのプロンプトを見る

先に質問させる3段の文面は「Geminiには作業の前に質問させて数字は式で確かめましょう」と同じです。1行目の業務と最後の資料の行だけを替えました。

差と増減率は電卓で1つ確かめましょう

どちらの回も W44の前週との差と増減率は合っていました。

指標 W43 W44 差 増減率
ページビュー 3,510 3,680 +170 +4.8%
セッション 1,580 1,650 +70 +4.4%
問い合わせ数 0 10 +10 算出不可
SNSの表示回数 23,100 22,600 -500 -2.2%

増減率は小数第1位に丸めた表記です。電卓で確かめるのは1つで足ります。ページビューなら、3,680−3,510=170、170÷3,510=0.0484…で、+4.8%です。問い合わせ数は前週が0なので2回とも割合を出さず「算出不可」と書きました。頼む文は4つの指標すべてに増減率を求めていましたが、0で割る割合は作りませんでした。

差と増減率に計算式が付いたかは、頼み方で変わりました。一度に頼んだ回は式が付いたのが0で、回答の先頭に「コードを表示」が付いていました。中身は開いていません。先に質問させた回は差と増減率の7つすべてに式が付きました。先に質問させる文面の手順3に「合計、割合、日付の言い換えは、計算式か根拠を添えてください」の行が入っているためです。守る決まりを「わからない」と答えると、Gemini は表の数値だけを使い表にないデータを作らない、計算の根拠と式を必ず添える、という決まりの案も出しました。

先に質問させた回の増減率は頼んでいないのに小数第2位で出ました(+4.84%・+4.43%・-2.16%)。報告に使うときは桁をそろえます。

表にない指標が混ざっていないか次に確かめることまで見ましょう

先に質問させた回は次に確かめることの3つ目に次の指標を書きました。

CVR(問い合わせ数 ÷ セッション数:W44は 10 ÷ 1,650 ≒ 0.61%)

表に「CVR」の列はありません。表の数字から計算した新しい指標です。式は合っていて10÷1,650は約0.61%です。ただ「CVR」の意味は会社ごとに違い、問い合わせ数をセッション数で割った値とは限りません。報告に入れるなら、表にない指標だと分かる書き方に直します。

表にない語や数字を探す手順は2つです。

  • 回答の数字を全部拾い、元の表にあるか、表の数字だけで計算できるかを見る
  • 指標の名前が表の列の名前と同じかを見る

そのほかに出た数字(W42のセッション1,590・SNS22,300、前週比+40・+1など)は表と照らして誤りが0でした。

傾向には「低確度」を付けさせる頼み方が効きました。一度に頼んだ回は傾向の文1つに、先に質問させた回は3つすべてに「低確度」が付きました。

原因の書き方は先に質問させた回がやや強めでした。W43の問い合わせ0件を「集客面ではなく導線やシステム・フォーム側の問題が疑われます」と書いています。「低確度」の注記つきですが断定に近い言い方です。表からは原因は決められません。報告では「疑い」の語に直します。

W42のページビューは2回とも原因を断定しませんでした。確認先として一度に頼んだ回は「Botアクセスや同一ユーザーの重複回遊、ページ再読み込み」を、先に質問させた回は「特定のページにPVが偏った可能性」を挙げました。

スプレッドシートに Gemini の入口が見つからないときは表を貼りましょう

表そのものがスプレッドシートにあるなら、シートの横から Gemini に頼めれば手間が減ります。b-jam の Business Starter で、同じ表をスプレッドシートに貼って開きましたが、右上には変更履歴・コメント・Meet・共有・アカウントが並ぶだけで、Gemini の入口は見つかりませんでした。画面のどこにも「Gemini」の文字を持つ要素がありませんでした。この日の画面ではサイドパネルから頼む手順は試せていません。

原因は分かっていません。管理者の設定や配信の状況は確かめていません。入口がなければ、この記事のとおり、表をコピーして Gemini アプリの入力欄に貼れば同じ作業ができます。

思考モードは使い切ることがあります。この日、b-jam の Business Starter は、この2回の依頼のあと10時台の後半に再び上限の知らせが出ました。上限の見分け方は「Geminiには作業の前に質問させて数字は式で確かめましょう」に書きました。


自社の週次報告に合わせた頼み方を一緒に作りたい場合は、お問い合わせフォームからご相談ください。

Microsoft 365 Copilot をお使いの方は、Copilotで週次のアクセス表から前週との差を出させ数字を1つ確かめましょうへ。

この業務の出どころ b-jam では、この業務を日常に Claude で回しています。同じ作業を Gemini で再現できるか、合成の表で試しました。

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