Microsoft 365 Copilot 職種: 情報システム

Copilotの「コード」で作ったアプリは作ると公開まで進みます

今井雄大 公開
この記事の要点

Copilotの「コード」でアプリを作ると、共有ボタンを押さなくても公開まで進み、共有リンクの既定は「組織内のすべてのユーザー」でした。作る前に管理者へ聞く2点と、止めたあとの状態をまとめます。

この記事は2026年11月3日時点の情報です。料金や提供状況は変わることがあります。

要約 Copilot の「コード」でアプリを作ると、共有ボタンを押さなくても作成の流れの中で公開まで進みます。b-jam の環境では共有リンクの既定の範囲は「組織内のすべてのユーザー」でした。作る前に管理者へ聞くのは、共有の範囲と、止めたいときの手段の2点です。

「コード」で作ったアプリは作った時点で公開まで進みます

Copilot の新しい画面には、左上に「コード」があります。日本語で頼むと小さなアプリを作ってくれる機能です。作ったあと、自分で公開ボタンを押す場面は、b-jam の環境にはありませんでした。

2026年10月31日に、公式の例「集中力を高めるためのタイマーを作成する」を押して送ると、約6分で完成しました。チャットの返答は「集中タイマーを作成して公開しました」で、アプリのURLも返ってきました。続けて合成データのシフト精算表を頼んだ回(約4〜5分)でも、作成の工程に「公開前の確認」と「公開しています」が並び、そのまま公開まで進みました。どちらも、共有のボタンは押していません。

公式のページにも、コードは対話型のアプリを組織向けの実行環境(Copilot Managed Runtime)に公開できると書かれています。作成から公開までが一続きになる設計のようです。コードはプレビュー機能で、Frontier(先行提供のプログラム)への参加が早期利用の条件です。使うとクレジットを消費します。

作ったアプリは管理センターの一覧に載ります

管理者が管理センターの「アプリ」→「すべてのアプリ」を開くと、作ったアプリが「マネージド アプリ」として並びます。b-jam の環境では2本のアプリが所有者を私にして状態は「Active」、場所は日本、作成日は10月31日で載っていました。作成者や最終更新者は列を足すと見えます。

アプリ1本ごとに行の「…」と詳細パネルに「ブロック」と「削除」があります。つまり、作ったあとに止める入口は管理者の側にあります。押したあとの挙動はこの記事の範囲では確かめていません。

共有の画面で既定のリンク範囲を確かめましょう

作ったアプリのプレビューで、右上の「このアプリを共有します」を開きました。何も押さず、×で閉じています。

  • 「リンクを共有しています」の既定の選択: 「組織内のすべてのユーザーがアクセスできます」
  • 選べる範囲: 「組織内のすべてのユーザーがアクセスできます」/「追加されたユーザーのみがアクセスできます」

管理センターの「環境グループ」の「共有」ルールでも、「組織内のすべてのユーザー」が選ばれていました。「ゲスト ユーザーが共有リンクからアプリを開くことを許可する」はオフでした。ルールの管理者の欄は Microsoft と表示されます。変えるには「このルールを編集します」を押す必要があり、編集すると Microsoft からの自動更新を受け取れなくなる、という注記が出ます。

この画面から言えるのはここまでです。この既定が「コード」の初期値なのか、テナントの設定なのかは、区別できていません。共有リンクがすでに発行されているかも、画面から判別できていません。

作る前に管理者へ聞くのはこの2点です

自分で公開まで進んでしまうと分かったら、作る前に管理者へ2つ聞いておくと安心です。

  1. 共有リンクの既定の範囲は、組織内の全員のままでよいか。社内の全員に見えてよい内容か、特定の人だけに絞りたいかで、答えが変わります
  2. コードを使わせたくない人がいるとき、止める手段は何か。効くまでにどれくらいかかるか

2つ目は公式のページに、管理者が利用ポリシーで1人あたりの上限を決め、誰がコードを使えるかを管理できると書かれています。b-jam の環境で実際に外してみた結果は、次の節に書きます。

作る側を止めても作ったアプリはそのまま動きます

b-jam の管理センターで、利用ポリシー「All Users Policy」の対象サービスから「コード」のチェックだけを外し、保存しました。保存時に確認のダイアログや注意文は出ませんでした。

  • 保存の約0.7分後: まだ作れました(作り始めたので、停止ボタンで止めました)
  • 約15.6分後: 送信すると英語のエラーで断られました。本文は「Code couldn't complete this request because your organization hasn't set up a usage-based plan for Code.」です
  • 入口(「コード」のタブと入力欄)は消えません。断られるのは送信したときです
  • 作成済みのアプリ「在庫発注点チェッカー」は、止めている間も開けて Excel のデータも読めました

つまり、効くまでに0.7分より長く15.6分以内かかり、止まるのは「作る」ことだけです。作成済みのアプリは別にブロックか削除をしないと動き続けます。止めた設定は検証のあと元に戻しました。

もう一つ。作り始めたあとで止めても、出力欄にはアプリの枠が先に出ました。中身と公開の有無は確かめていません。途中で止めたときは一覧に残っていないかを管理者に見てもらってください。

なお、管理センターの「アプリ作成スペース」の画面にはコードの有効・無効を切り替える項目がありませんでした。「Cowork と Code へのアクセスを無効にするには Frontier プログラムを終了する」と案内されていました。

作るときは合成データだけで試しましょう

アプリを作るときは合成データだけで試してください。実在の社員名や顧客情報を入れる前に、共有の範囲を管理者と決めてください。


クレジットの見方と画面の地図は「Copilotはまず「チャット」から始めましょう」に書きました。作ったアプリの数字を確かめるやり方は「毎月の集計表はCopilotに1文で頼めます」です。

自社の環境で共有の範囲と止め方を一緒に決めたい場合は、お問い合わせフォームからご相談ください。

Gemini for Google Workspace をお使いの方は、Geminiの「Canvas」で毎月の集計アプリを1文で作りましょうへ。

出典・参考リンク

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