要約 毎月の集計表は、Gemini の Canvas に日本語1文で頼めます。出来た画面の数字を1つ手計算で確かめて使い、外へ出すかどうかは自分で選びます。b-jam の Gemini for Google Workspace(Business Starter)で、合成の表を使った1回の試行では、約1分で5名分のシフト精算が出来て、画面の6つの値はすべて手計算と一致しました。
Canvas はプロンプト欄の「+」から選びます
毎月同じ形の表をコピーして貼って足して作っているなら、Gemini の Canvas が使えます。Canvas は頼んだ内容を画面の中で動く小さなアプリとして作る機能です。
入口はプロンプト欄の「+」です。メニューにはファイルのアップロードやドライブから追加などが並び、その中に「Canvas」があります。b-jam が2026年10月31日に試した Gemini for Google Workspace(Business Starter)では最初から使えました。追加の課金はしていません。モデルの表示は開いたときのまま変えていません。
1回の試行では送ってから約1分で完成していました。拒否も崩れもなく、日本語の1文だけで成立しました。
頼む1文はこれを貼るだけです
貼る文面は次の1通です。【】の部分を自分の表に差し替えてください。
次の合成データで、社員ごとの週の勤務時間と支給額、曜日ごとの合計、全体の合計を自動で計算して表示するアプリを作ってください。外部のデータには接続しないでください。作ったら、表に出る内容を説明してください。
【社員名・時給・曜日ごとの勤務時間を5名分】この文面は実際に送った1文の要旨を読者向けに整えたものです。「外部のデータには接続しないでください」は、合成の表だけで動かすために添えます。「作ったら表に出る内容を説明してください」と添えると、チャットの説明文と画面を見比べられます。
画面の数字は1つ手計算で確かめましょう
検収は画面の数字を手元の計算と突き合わせるだけです。
- 1人分の行を選び、時給×時間を電卓で計算して画面の支給額と比べる
- 画面の合計を表計算で自分の表を足した値と比べる
- 曜日ごとの合計が1つあれば、1日分を足し直して比べる
b-jam の例では5名の支給額5つと合計の6つの値が、すべて手計算と一致しました。合計は193,800円で、曜日ごとの合計も合っていました。
次に表のマスを1つ書き換えてください。b-jam の例では時給1,300円の社員Cの金曜を0時間から8時間に変えると、社員Cが48時間・62,400円になり、総計が172時間・204,200円に変わりました。差は1,300×8で10,400円で、予想どおりです。数字は入力欄から離れたとき(Tab を押したとき)に変わりました。書き換えたら Tab を押してから合計を見てください。
「平均」のような言葉は何の平均かを聞きましょう
出来た画面の上には全員の総支給額・総労働時間・対象社員数・平均時給の4枚のカードが並びました。説明文にも「平均時給1,170円」と書かれています。
この1,170円は5名の時給を単純に平均した値で、手計算でも合います。ただ、働いた時間で重みをつけた平均なら約1,182円(193,800円÷164時間)になります。どちらの平均かは画面にも説明文にも書かれていませんでした。
数字が合っていても、意味が違うことがあります。「平均」「割合」のような言葉が出たら、「平均時給は単純平均ですか。時間で重みをつけた平均ですか」と聞いてください。
外へ出すかどうかは自分で選べます
b-jam の例では作っただけでは外に出ませんでした。公開用のURLは作られず、画面にも説明文にも「公開しました」の表示はありませんでした。
作ったものはGemini のライブラリの「ドキュメント」に、日時つきの名前で自動で入りました。Canvas の上部には「変更を保存しました」と出ます。
外へ出す手段は画面の共有アイコンとエクスポートに並んでいます。
- 共有アイコン: 「Google ドライブで共有」と「内容をコピー」の2択
- エクスポート: 「Google サイト」と「コードをダウンロードする」
「Google サイト」へ書き出すと、非公開の下書きサイトとして作られます(Google Workspace Updates の説明)。公開するのはその後に自分で操作したときです。
「Google ドライブで共有」を押したときの既定の共有範囲は、押すとファイルができる可能性があるため、確かめていません。管理者がいる会社では共有の範囲を先に聞いてから押してください。
実在の社員名や金額は確かめ方に慣れてから入れましょう
実在の社員名や金額は合成の表で数字を自分で確かめられるようになってから入れてください。ここに書いたのは1回の試行の結果です。ほかの表や人数では違う結果が出る可能性があります。
作業の前に Gemini に質問させ、数字は式を付けさせて確かめる頼み方は、次の回「Geminiには作業の前に質問させて数字は式で確かめましょう」にまとめます。
自社の環境で数字の確かめ方を一緒に決めたい場合は、お問い合わせフォームからご相談ください。
Microsoft 365 Copilot をお使いの方は、毎月の集計表はCopilotに1文で頼めますへ。



